命の海:アローネ海 第1法章 命出逢う日

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聖国ルナガルドによって世界が守護されていた平和の時代・聖暦の穏やかで命のあり方を求める魔法を代表する作品のひとつとしてよく扱われる。 この大洋交響曲は、魂のみの種族であるセアエルで最高の魔法使いと言われるオセアンの最高傑作であり、世界の大洋を多彩な技法を綿密な魔力で表現した大魔法である。そのため、セアエルかそれと同等の魔力を持つ人物にしか奏でられない。 第一番『命の海:アローネ海』は神話で生命が大発生した場所と伝えられるアローネ海の豊かな生態系と四季折々に変わる表情を、多彩な海属性魔法によって織り成している。 第一法章『命出逢う日』はアローネ海で様々な生物が出産期を迎える夏の満月の夜を表現している。外洋で生きてきた命が、運命の日に引き寄せられるように集まり、生と性の営みをする様、そしてその結果生まれる新たな命の希望と運命を、ダイナミックに、しかし繊細に鮮やかに、そして慎ましく奏でる。 穏やかなながら、確かに魂に響く技巧と魔力の調和は、オセアンの才能を余すところなく感じさせる。
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