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《灯る命
星歌(ほしうた)の響きを聴きながら 声もなく生を唄う
夢のまどろみから 母なる海から 目覚めて 灯すのは自分の命》
新しい命の灯火が、二人の出逢いによって点けられる。この命を育む星もそれを祝福して謳い(マナを放出し)、それに呼応するように新しい命もそれが生まれる時の余剰なマナを放出する。その様子はまるで産声をあげるかのよう。
前述した自我の希薄な魂の集合体の中にいる間のことを、セアエルはよく夢や眠りに例える。夢や眠りの中では、誰しも自我は希薄だからだ。その夢のまどろみから起きる時、つまり自我を確立させる時、様々な魂(命)の溶け合った『海』から命は誕生する。
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