セルフィナ魔法学校

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   その後、本当に寝てしまった私は、ルリアにちょっと小言を言われた。それでもしっかり説明してくれるのだから、可愛いやつである。  通う学校は『セルフィナ魔法学校』。  十六歳から三年間のカリキュラムで、クラス分けは完璧なる実力主義。今回の負担(授業料及び諸費用)は、全てガイが持つらしい。  私たちはガイの養子として入学。特待生なので、そのレベルまで力を抑えておく必要がある。必要なものは揃えておくので、必要だと感じるものは個人的に買っておけ、だとか。  用意してある物のリストには、特に不足は見当たらない。するとすれば、ルリアのための買い物だけすれば良いだろう。 「報告は以上です! アイラ、なにかある?」  説明しているときからやけにテンションの高いルリアが、にっこにこしたまま尋ねてくる。 「んー大丈夫。んじゃ買い物行こう。君の買い物」 「私? えっと……あっ」  ルリアに合点いったので、買い物に行く支度を促した。 「支度してきますっ」 「出来たらおいでー。先行っとく」  ピッと敬礼してから部屋を出ていくルリアを、手を降って見送った。  ルリアの支度は長いだろうから、場所が分かっているルリアをおいて、私は財布だけ確かめて転移した。  私たちの『封印具』を作ってくれる、唯一のお店へ。  
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