陽菜の秘密

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学校が終わると私は屋上に行った。 普段は鍵がかかって入れないんだけど、今日は入れる。 なんでかって? そんなの、鍵をパクッたに決まってんじゃん。 今日は特別な日だからね。 ガチャッ ビューッ バサバサッ 「寒ッッ」 寒すぎて思わず声が出る。 今は1月。 普通に寒い。 しかも、屋上は特に風が強い。 でも、今はもうあまり気にならない。 一人きりになれて嬉しく思う。 ポケットからカッターを取り出す。 そして既に傷だらけになっている腕にまた傷を付ける。 カッターは出来るだけ持ち歩いている。 精神安定剤みたいな感じだから、ないと不安になる。 で、何でここに来たかと言うと・・・ 私はある決心をしたから。 今日と言う日を特別にするために・・・  私はいつも想像している事を       実現にしようと思う。
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