A LONG DISTANCE Ⅰ

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「優子。」 「なぁに?靖くん。」 前を歩く優子に声をかけると、綺麗な長い黒髪をなびかせ振り向きながら返事をした。 「僕さ、今度大学のみんなとバンドでステージに上がることになったんだ。」 「ホントに?靖くんステージ上がるんだ。見に行ってもいい?」 「う、うん。来てほしい。その…頑張るから。」 「じゃあ絶対に見に行くよ!何があっても。」 優子は笑顔でそう言うと、曲がり角を曲がろうとした所で姿を消した。
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