終わりはいつも、突然に

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ほぼ、直感。 「リーディングの予習、やった?」 拓斗が茉莉に言ったこと。 別に全然普通じゃん? そう思うかも知れないけどさ。 拓斗と茉莉が話してるところ、今まで見たこと無かった。 だから、俺が一番茉莉に近かったはずなのに。 ああ、違った。 あいつら、長い間ケンカしてただけだったんだ。 茉莉に一番近いのは、拓斗だった。      * * * 七ヶ月前、入学式の日。 俺はついに始まる高校生活にワクワクしてた。 バスケやるぞ、とか。 勉強は、まあそこそこやるぞ、とか。 恋するぞ、とかね。 でさ、入学式の次の日、ホームルームのとき、茉莉の自己紹介を聞いたわけ。 「中学校のとき、バスケ部だったので、高校でもバスケ部に入ろうと思ってます。」 俺もじゃん!って思って、ちゃんと茉莉のこと見たらさ、ちっちゃいんだよね。 でも、究極にかわいかったんだ。
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