終わりはいつも、突然に

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     * * * 今日の朝練の時から茉莉はおかしかった。 なんか、集中できてないっつーか。 いつものキレが無かった。 俺はいつも茉莉のこと見てるから、わかる。 ああ、なんかあったんだ、と。 それで、目の前で今まで話してなかった奴と話してたらさ。 そりゃ、わかるでしょ。 こいつとなんかあったんだ、ってさ。 それが何にせよ、拓斗が茉莉のこと好きなの知ってたし。 しかも、今日の茉莉は授業中拓斗のことばっかり見てるし。 付き合ってないにせよ、たぶんくっつく。 俺さ、拓斗以外だったらたぶん諦めなかったと思う。 けど、拓斗かよ。 あいつがどんなに茉莉のこと好きか。 俺は知ってるからさ。 だから。 俺、辛かった。 恋の始まりは突然とか言うけどさ。 終わりもなかなか突然だよな。
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