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…わたしね、コウちゃん、絵をかくことがスキなの。
そうなんだ。
うん、えのぐをね、パレットのうえでまぜるの。
そしたらね、ふしぎ。いくらでもたくさんの色ができるの。
わたしそれが、とってもスキなのよ。
ほら、みてみて、このあいだね、ヒマワリの子をかいてみたの。
ほんとうだ、キミのヒマワリも、笑っているね。
ほんとう?
うん、ほんとうだよ。
絵の具はぼくらのすみかでもあるからね。
そうなの?
うん、たくさんの子らが、そこでおやすみを言ったり、もしくはおはようをいって遊びにいったりしているよ。
すごい、私はしらないうちに、その子たちと、触れあっていたのね。
そういうことになるね。
じゃあ、わたしは、ヒカリを混ぜていたのね。
キミも、一緒に、遊んでいたんだね。
それってすごいステキ!
ぼくも、うれしいよ。
カルピスウォーターの入った、2つのグラスがカラン、となる。
透明なグラスは、カラダいっぱいに爽やかなあせをかいていた。
しばらくぶりに、セミの声が耳にとどく。
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