探訪

3/30
24人が本棚に入れています
本棚に追加
/132ページ
太陽が海の水平線からゆっくりと上がり、ユリティアとグレイユを照らす。 ユリティアは風でなびく髪にそっと触れる。 海の上を飛んでいるのに髪はいつもと同じ手触りで、ユリティアは少しほっとする。 傷んだら、折角の髪が台無しになってしまう。 グレイユは力強く羽ばたき、優雅に海上を過ぎていく。 ユリティアが水平線を見ると、そこには大陸が広がっている。 『私が世界を救ってみせる!』 ユリティアの声に答えるようにグレイユが速度を上げた。 いざ、アステロ王国へ。
/132ページ

最初のコメントを投稿しよう!