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太陽が海の水平線からゆっくりと上がり、ユリティアとグレイユを照らす。
ユリティアは風でなびく髪にそっと触れる。
海の上を飛んでいるのに髪はいつもと同じ手触りで、ユリティアは少しほっとする。
傷んだら、折角の髪が台無しになってしまう。
グレイユは力強く羽ばたき、優雅に海上を過ぎていく。
ユリティアが水平線を見ると、そこには大陸が広がっている。
『私が世界を救ってみせる!』
ユリティアの声に答えるようにグレイユが速度を上げた。
いざ、アステロ王国へ。
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