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シャンテールが手を差し出すとユリティアは手を掴む。
『ユリティアです。よろしく。』
ユリティアとシャンテールは気が合うようで楽しそうに話をしている。
『そろそろ、本題に入ろう。フォルトゥナの目的は世界征服だ。僕たちは何としても食い止めなければならない。』
ユリティアは首都で起こったことを思い出してしまう。
あんな王が世界を征服すれば、世界は混沌が渦巻く獣で溢れるだろう。
それだけは避けなければならない。
『フォルトゥナは恐らく陰陽の竜を知らないと思う。だから、こんなことをしている。
陰の力が増えすぎれば、世界が滅亡することになるとは思ってもいないと思う。』
淡々と告げるディオはユリティアに一枚の紙を差し出す。
『これは!!』
紙に書かれていたのは、女神フォルトゥナの姿。
上には救世主現れると書いてある。
『その紙が王国中に散らばっていた。国民が獣のようになったのはその後にフォルトゥナの会見があったからだ。』
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