24人が本棚に入れています
本棚に追加
ユリティアはグレイユを残して部屋に帰ると、ドレスの中に隠されたナイフを木のテーブルに突き立てる。
『……なんか苛々するわ。』
どうして、シャンテールはユリティアに初対面なのに、知っているように振る舞うのか。
まるで、ユリティアが記憶を忘れてしまったとでも言うのだろうか。
ユリティアはナイフを突き刺したままで、ベットに横になる。
苛々する時には寝て忘れてしまえば良い。
長旅で疲れていたのだろうか、ユリティアは安らかな寝息をたてて寝てしまった…
最初のコメントを投稿しよう!