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ユリティアは身動ぎ、目を開けるて起き上がる。
外はどんよりと曇り空が広がり、昨日の快晴が嘘のようだ。
ベットから降りて、鏡台に立つと、何も変わっていない。
ツクヨミはもう時間はないと言っていた。
早急にフォルトゥナを殺さなければならない。
ソファーでグレイユが寝ているが、起きる気配はない。
行動するなら今だ。
ユリティアはテーブルに置かれたナイフをドレスの中に隠すと、部屋を出ようとドアを開けた途端に2本の槍が行く手を遮る。
まるでユリティアを監禁するかのような行動にユリティアは怒り、兵士たちを問い詰める。
『私は少し散歩がしたいのだけど、通して頂戴。』
『フォルトゥナ様より貴女方を外へ出すなとの命です。』
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