24人が本棚に入れています
本棚に追加
『どうして…』
ユリティアが言い返そうとすると、フォルトゥナが大事そうに手紙を持ってきて、ユリティアの前につき出す。
その手紙には、ユリティアの父であるオルフェイスの名が記されている。
『手紙の内容はユリティアが風邪をひいたのでしばらくは行けないと書かれてあるわ。じゃあ貴女は誰かしら?』
フォルトゥナが勝ち誇ったような表情を浮かべる。
『この者を明日死刑とする。監視をよろしくね。』
フォルトゥナは高笑いをあげながら立ち去った。
ユリティアはドアを閉めるとその場に崩れ落ちる。
倒れる寸前でグレイユに支えられるが、ユリティアの頭の中は真っ白になってしまった。
最初のコメントを投稿しよう!