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辛い過去………それはどんなものだろうか?
『さあ、良いのなら水晶に触りなさい。』
月華竜はユリティアの隣で胡座を組んで座ると水晶を膝の上に置いた。
触りたくない、だって怖いから。
ユリティアは横に頭を振る。
月華竜はユリティアの手を取り、握り締めた。
『俺はお前を知っている。ユリティア、お前はレノード王国の皇女。』
『違うっ、私は……』
ユリティアの瞳から涙がポロポロと落ちていく。
『嘘に惑わされるな。あの手紙は偽物だ。』
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