1日目~偵察部隊撤退支援

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『兵士諸君こんばんはケビンだ。 夜分遅くに済まないが作戦だ。 クレスト基地を偵察させていた部隊からの救難信号がキャッチした。 時期にクレストと戦闘になるだろう。 だが、武装一つ無い偵察部隊では全滅は必至だろう。 一応部隊を散開させているが、僅かに時間を稼げるに過ぎない。 第八特殊遊撃部隊は偵察部隊の撤退支援、及び追撃部隊を撃退してもらいたい。 彼らはクレストの哨戒ルート、クレスト基地周辺の詳細を記録している。 今後の作戦の要となる彼らと情報を守ってくれ。 準備出来次第、随時発進してくれ。』 ミラージュ基地の兵士を叩き起こす為にサイレンが鳴り響く。 叩き起こされた兵士達の操作により、格納庫の扉が開く。開いた先でACが発進の時を待ち望んでいた。 そのACーバレットダンスーの中でBDが愚痴る。 「ファ~ァ、こんな時間に作戦か」 夜分に済まないとか言うが、本当に済まないと思うならこんな時間に叩き起こし作戦なんて勘弁して欲しい。 本来、夜に作戦があるなら事前に説明がある。 眠くて本気出せませんでした、では笑い話にもならない。 だが緊急の、それも(一時的とは言え)仲間の命がかかっているなら仕方がない。 『BD様、この密林部は時折ECM濃度が跳ね上がります!レーダーはアテにならないと思って下さい!』 「そいつは背部のやつが役に立たねぇ程か?」 BDは通信室の兵士に聞いたが 『はい!基地のレーダーすらノイズが混じる程です!』 と、返される。バレットダンスのコンセプト上、ECMは避けたい所であり、背部のレーダーが実質死荷重になるのも痛い。 だが、緊急の作戦で変更の時間も無い。 『格納庫より連絡!ダイモスの出撃準備に手間取っている、バレットダンスだけでも先に行ってくれ!』 どうやら、これ以上待つ訳にも行かないらしい。 BDはバレットダンスの周辺に整備士がいない事を確認し、 「BD、バレットダンスだ、戦闘領域に向かう!」 ブースタを全開に、戦闘領域に向かった。
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