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「来春、創業か…。解ってるだろうな?内も外も守り通さなきゃダメだ。会社を子供を厳しく育てるみたいにしないと、いずれ暴走するぞ。」
「悪い友達に染まった長男を助ける。その為の次男のつもりで起こす会社だ。最初から、波乱があることくらい計算済み。」
「で?お前のことだ。瀬戸や永倉も引っ張ったんだろう?」
「透兄には、お見通しだな。二人とも快く…。」
「間違いなく、永倉ん所は、波乱を呼ぶ。嫁さんの実家は、商売敵だ。そこの対応間違えたら、あっさり潰されるぞ。」
「大谷会長に会ってきたよ。永倉先輩に関しては、創業の苦労を勉強させるいい機会だってさ。ただし、5年経っても上場出来ないような企業なら、躊躇なく潰しにかかるってさ。」
「甘過ぎるな。5年もかかるかよ。長くて3年だ。」
「狸はたくさんいるからね。化かされない、自信ある?」
「おもしれぇじゃん。」
こうして、いろんな意味での『子育て』は、始まった。それに、失敗したり負けることは許されない。
俺の中でも、久々に情熱という火が付いた。
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