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雑踏で振り返る君を見かけたよ
スローモーションで、微かに微笑んでるようだった
人波をすり抜けて居なくくなる
いつまで経っても解けないな、さよならが
*
生まれたのはビルとビルの谷間で、
狭い空の月見上げて鳴いている
夏の終わりから冬のはじまりを迎える頃、
君の手足顔つきは大人へと変わる
*
雨上がりに濡れた体もそのままに、
運命線の無い手のひらでその日暮らし
携帯のカメラを向けてみても気まぐれな仕草で
君は、都会の猫
*
都会の猫はあまり鳴かない
公園の土やアスファルトに同化するみたいに、
ベンチでビール飲んでる兄ちゃんを見ながら、
落ち葉の上を音もたてずに歩いてく
*
静まり返った路地裏や夜の公園のブランコ、
人目を避けるように足跡だけ残していった
いつまで経っても解けないな、さよならが
今夜も何処かで足音だけが聞こえる気がする
君は、都会の猫
*
Feat.song…、
RIP Slyme - Tales
♪
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