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彼女たちの持つランタンの火が、不自然に揺らめく。
「手は?」
「入りません。私たちだけで大丈夫ですので、ご心配なく。
アレキサンダー'sワルキューレ部隊、一斉放射!」
大狼が火に焼かれ苦しんでいるところへ、彼女のランタンから溢れ出した火が一斉に向かっていく。その動きは普通ではなく、まるで何かに操られているようだった。
「これも、魔法なのか……………?」
レイラさんは誇らしげに頷いた。
「彼女たちは私自慢の直属の部下でな。火の扱いは勿論、他のモノもまるで手足のように動かすことの出来る選りすぐりのエリートたちさ。」
「これで決めます、竜巻(storm)を!」
リーダーらしき女性が一際大きな声で叫ぶと、それはまるで火が踊るように動き暗い闇夜を照らす一本の美しい火災旋風のようなモノとなる。
「す、凄い…………!」
ブワッ
最後に一際大きく揺らめくと、それは消え、そこには黒こげとなり息絶えた大狼の姿のみが残されていた。
「ご苦労、ライラ。手間をかけさせた。」
ライラと呼ばれた彼女はフードをとると、すぐに膝をつけた。
「ご無事でなによりです、レイラ様。
ところで、また屋敷を勝手に抜け出しましたね?」
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