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「クククッ。祖父の代から受け継がれてきた研究が正しかった。そういうことさ。」
どういうことだ?そう思っていると、ライラさんは声を上げて喜び勇んだ。
「まぁ、まぁまぁまぁ!それは素晴らしいことですわ!」
「そうだろう?そうだろう?」
完全に置いてきぼりにされた俺に、彼女たちはひとしきり笑うと思い出したかのように話しかけてきた。
「嗚呼、すまなかったね。つい昂揚してしまった。とりあえず、もう一度挨拶させて貰うよ?
私の名前はレイラ・フォン・アレキサンダー。
クラハシ・ハルカ、私たちは君を歓迎しよう。
ようこそ、魔法の世界へ。」
差し出された手に、俺は反応出来ずにいた。
それはそうだろう。
頭でわかってはいても、理解が追いつくわけがない。
無論この出来事が、俺の人生を大きく変えたことは言うまでもない。
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