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チュンチュンチュンッ
静かな朝、穏やかな目覚め。
それは忙しい現代社会において、人が自然と求める一つの宝。
「はぁ……。」
そんな素晴らしい朝を迎えた遥は、着ている服の胸元を覗き込みため息をついていた。
「やっぱり夢じゃなかったのか……。」
彼の胸元にあるのは、本来ならば男である遥にはない2つの膨らみが己の存在を強く主張していた。
刻は遡り、昨夜のことである。
遥はライラたちメイドに案内された部屋へとたどり着き、上着に手をかけると前から感じていた違和感をはっきりと意識した。その瞬間、まるで自分のものとは思えない程の高い声を上げた。
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