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「レイラさん!?これはいったい…………………ほぇ?」
メイドに案内されレイラの自室へと突入すると、そこにはフードを外し素顔が露わとなった彼女の姿があった。
「は、え、いや、えぇ…………?」
「おや、どうした?何故そんなところで固まっているんだい、『もう一人の私』?」
そこにいたのは遥と姿形がまるでそっくりのレイラであった。
「ふふっ、色々な世界のあるのだ。同じ人間が、いてもおかしくはないだろう?俗に言う、ドッペルゲンガーとやらと同じだよ。
まぁ、まさか男だとは思っていなかったがね。」クスクス
「ドッペルゲンガー………?
あっ、そうじゃなくて!いや、もっとそこもツッコミ所満載だけども!とりあえずこの身体なんだよ!?どういうこと!?
なんで身体だけ『女』になってんの!?」
そう。
彼、倉橋遥は、何故か性転換をしていた。
するとレイラは人差し指を唇にあて、こう告げた。
「それは正しくないな。
正確に言えば、君ほ姿形のその全てを『私と全くの同じ』に変質させたのだよ。」
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