これはいったい………

3/28
前へ
/61ページ
次へ
「レイラさん!?これはいったい…………………ほぇ?」 メイドに案内されレイラの自室へと突入すると、そこにはフードを外し素顔が露わとなった彼女の姿があった。 「は、え、いや、えぇ…………?」 「おや、どうした?何故そんなところで固まっているんだい、『もう一人の私』?」 そこにいたのは遥と姿形がまるでそっくりのレイラであった。 「ふふっ、色々な世界のあるのだ。同じ人間が、いてもおかしくはないだろう?俗に言う、ドッペルゲンガーとやらと同じだよ。 まぁ、まさか男だとは思っていなかったがね。」クスクス 「ドッペルゲンガー………? あっ、そうじゃなくて!いや、もっとそこもツッコミ所満載だけども!とりあえずこの身体なんだよ!?どういうこと!? なんで身体だけ『女』になってんの!?」 そう。 彼、倉橋遥は、何故か性転換をしていた。 するとレイラは人差し指を唇にあて、こう告げた。 「それは正しくないな。 正確に言えば、君ほ姿形のその全てを『私と全くの同じ』に変質させたのだよ。」
/61ページ

最初のコメントを投稿しよう!

155人が本棚に入れています
本棚に追加