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「『そこにいるのは私自身』(Oneself in the mirror)。この魔法は私が偶然作り出せた魔法だ。
私は研究者でね、主に魔法の研究を行っている。この世界の魔法は私が思うに不完全であり未発達なものである。故に新たなる魔法研究のためにも『ストラジコの魔導書』を探していたのだが、そこへ君が現れたわけだ。以下は省略、君の知っている通りだ。」
「あの時私たちに襲いかかった大狼は現代魔法では倒すのは難しい。一人で倒すのはまず無理だ。しかも魔法も使えない君には絶対に。しかもこの世界において、魔法というものは女性しか扱うことの出来ない希少な能力だ。
だからこそ、男であり魔法の存在も大狼のことすら知らない君には無理だと判断した。
だが、君は退かなかった。」
「勇敢な姿だった。御伽噺の騎士様のようだったよ。言った通り魔法は女性にしか使えない。だから魔法を教えようとした。まさか男だったとは、予想外だったね。だから君に魔法を使った。今まで無機物にしか使ったことがない魔法だったため、成功する確率は半々だったのだがね。」
もともと着ている服を客観的に観るためのだったし、そうレイラさんがボソリと呟く。
え、俺あれで死んだかもしれないの?
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