155人が本棚に入れています
本棚に追加
その後素早く部屋を出ると、そこにはメイドが立って待っていた。
「案内を。」
「あ、ありがとうございます。」
たどり着いた場所は、大きな食堂。その一番奥に彼女はいた。
「おはよう、ハルカ。昨日はゆっくり眠れたかい?」
「いや、あんまり。眠りも浅かったから。」
「そうか、それではキツかろう。おい、食後に身体の調子を整える効果のあるハーブティーを用意しろ。」
「了解しました。」
メイドたちが部屋から出ていくと、入れ替わるようにコックが料理を運んできた。
「さて、ハルカ。君にはこの世界に順応して貰わなければならない。故にこの世界における、君の新たな名を用意しよう。
ハルカ・フェン・アレキサンダー。
それがこの世界での君の名前だ。位置的には私の双子の妹となるわけだ。私の紹介出来る範囲内で、知人に合わせよう。それが君の生きる力となるだろう。」
最初のコメントを投稿しよう!