これはいったい………

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無事(?)着替え終えた俺は、椅子にうなだれていた。 「もうお婿に行けない………。」グスグスッ 「よかったですね、お嫁にいけますよ。」 なおさら嫌だよ! あれから数時間後、俺は色々な人とであった。近くの村の村長。貴族の方々。礼儀作法なんてものはよくわからなかったが、そこはライラさんがフォローしてくれた。ありがとう、ライラさん!無理矢理着替えさせられたことは根に持つけどね! 「では、こちらで最後となります。」 そう言われ連れて来られたのは大きな豪邸だった。 「ここら一帯を所有しておられる領主様ですわ。では行きましょう。」 門の前にいるのは一人の女性、自分の予想では屈強な兵士が門番のイメージがあったから少し驚いた。 「ごきげんよう、アレキサンダー家の者ですわ。今日は領主様に挨拶に来ましたの。」 「あら、ごきげんよう。少しお待ちになって下さいね。門兵、門を開けなさい!グズグズしないの!」 「ハ、ハイっ!」 ギ、ギギギギギッ 門の向こう側から男の声が聞こえると、門がきしむ音と共に開かれていった。 「本当に男って使えないんだから………。お待たせ致しました、ではこちらへ。」
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