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「遠いところから、ようこそいらっしゃいました。さぞお疲れでしょう。ささっ、こちらへ。」
屋敷の中へと入ると、現れたのは煌びやかな格好をした一人の男性だった。
あ、ここは普通?に男性が領主とかなんだ。
少し進むと応接室へと到着した。執事に出された紅茶がこれまたおいしい。う~ん、落ちつくなぁ。
「遅れてしまって申し訳ありません。」
と、現れたのは貴婦人。美しい、という言葉が似合う方だった。
「いえいえ、私たちも先ほど到着したばかりですわ。
ハルカ様、紹介致しますね。こちらが此処一帯の領主様であるクリストファー・J・サンクトゥス様です。そしてこちらがその夫であるサンクトゥス夫君です。
サンクトゥス様、こちらは先日離れから戻られたハルカ・フェン・アレキサンダー様です。我が当主の双子の妹君にあたり、いままではとある事情により別居状態でした。何分やんちゃな妹君でして、言葉使いなどはなっておりませんがどうぞご容赦下さい。」
「よろしくお願いします。」
「よろしくお願い致しますわ。」
軽く頭を下げる。もちろんスカートを少し持ち上げて。ここにくるまでに何回も直されました。
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