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最後の時。しかし最後の時まで彼女は笑っていました。
全てを愛した少女の笑顔は、全てから愛されるものでした。
世界は、そんな少女の死に絶望しました。
空は悲しみにくれ涙を流し、大地は苦しみに揺れ動きました。
楽しさは世界から失われました。
地球は地獄と呼ぶにふさわしい惑星となったのです。
辛い、辛い、苦しい、苦しい、悲しい、悲しい、寂しい、寂しい。
手に持って余りある不幸を世界は処理できません。
淘汰された生命の恨みにまみれた星は、暗く沈んでいきました。
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