1章

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「あ、あずさだ!」 「!」 ダダッといきなり悟空くんが走り出す。 その先には、 「お、悟空じゃねーか!」 ……白崎。 そういえば梓って名前なんだ。 体育会系な見た目に似合わず綺麗な名前よね。 しらさきあずさって。 「あれ、風間も一緒なのか?」 「うん、優花さんに用事があって預かる事になったの」 「そっか、子守り頑張れよ!」 白崎はひょい、と簡単に悟空くんを持ち上げて、肩車をした。 ……絵になるなぁ。 白崎って良いお父さんになりそうだよね。 「あずさも一緒に遊ぼうよ!」 「ダメダメ。俺はこれから釣りすんだ」 「えー、俺もする!」 「ん?悟空もやりたいのか」 「うん!」 「ちょ、ちょっと待ってよ」 んな簡単に話を進めないで欲しい。
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