プロローグ

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本土からフェリーで20分の小さな島。 それが私の引っ越し先。 とりあえず、大家さんに挨拶をして、荷物整理も一段落した時。 「こんにちはー!隣の者ですけどー」 ドンドンと戸を叩く音。 「……お隣さん?」 これからご近所回りをしなきゃと思っていたから、ちょうど良いか。 挨拶の品を片手に持ち、玄関に向かう。 「はーい!」 返事をして、少し勢い良く戸を開けたら。 「どうもー!隣に住んでる白崎です!」 ハキハキとした声に、爽やかな笑顔が目の前に広がった。 「……え」 が、しかし。 私はその顔を見た瞬間、凍り付いた。
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