1章

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『今日一緒に飯食わない?釣果が素晴らしくてさ!俺が全部用意するし』 「おー、良いね」 魚大好き。 『んじゃ7時に俺んち来て!じゃな!』 ツーツーという通話終了の音を聞いて、携帯をテーブルの上に置いた。 「……」 しかし、ここでハッと気付く。 いくら元同僚と言っても、独身男の家に行くなんて、危なくないか……? 「……」 さっきも、女の子大好き!とか公言してたし。 私が悶々としていると…… 「こんにちはー、笹木ですー」 玄関から声。 笹木?優花さんの名字だけど、声は明らかに男の人だ。 私は返事をして戸を開けた。
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