1章

31/38
前へ
/653ページ
次へ
「……風間?」 呼ばれて、顔を上げたら。 「な、なに?」 「もしかして、男の家に上がるの抵抗あるか?」 「……ゔ」 そんな核心をつかないで欲しい。 「なら、安心しろって!付き合ってもいない女には手ぇ出さねーから!」 「そう、だよね」 「おう!風間が俺を襲うなら大歓迎だけどな!」 「……」 こんな事を言うのは、きっと私が全くの対象外だからなんだろうな。 「襲う訳ないでしょ、馬鹿!」 でも逆に安心。 そもそも昨日だって、白崎をうちに上げたけど、普通だったじゃん。 「なんだ、残念」 「はいはい、ほら、私お腹空いた」 「あ、俺、煮魚とか色々作ったんだよ!」 ……この切り替えの早さが何よりの証拠だわ。
/653ページ

最初のコメントを投稿しよう!

15915人が本棚に入れています
本棚に追加