コメディー映画を考える

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橋本『植木等さんは無責任とは真逆で、とにか く真面目な人柄やったらしいからね。渥美清さ んは私生活そのものが判らない』 梅田『まァ、コメディー映画の話に戻るけ ど・・・国によって笑いの質は異なるんだろう けど、アメリカのアクの強いコメディー映画は 日本ではウケが悪いよね』 橋本『向こうでは大ヒット連発のコメディー俳 優でも日本ではほとんど誰も知らん人もいる。 ああゆうドタバタシチュエーションコメ ディーって、何や小学生がウケそうなネタを平 気でやるやん?』 梅田『それから人種絡みのネタとか、アメリカ 独自の文化に根差したネタとか、アレ?ここ笑 う所なのかな?って観てて一瞬迷うパターンっ てよくあるよね』 橋本『ホラ、【ゴーストバスターズ】で巨大化 したマシュマロマン出てきたやん?アレって要 は向こうでは多分凄くポピュラーなお菓子の キャラやからネタとして成立するわけやろ?』 梅田『日本なら巨大ペコちゃんみたいな(笑)』 橋本『【ビバリーヒルズ・コップ】やって、デ トロイトの刑事がビバリーヒルズで暴れるって シチュエーション自体のおかしさが先ずは前提 にあるわけやし、そこら辺が頭では理解してて も感覚的に伝わらん。日本なら大阪の西成の刑 事が田園調布に来るみたいなもんかな?とは想 像はするんやけど』 梅田『コメディーと呼べるかは判らないけど、 アメリカでもインディペンデント系の映画なら 笑えるのはあった。ジャームッシュのオムニバ ス映画【ナイト・オン・ザ・プラネット】』 橋本『ニューヨーク、ロス、ローマ、パリ、ヘ ルシンキの五大都市の同一時間のそれぞれの街 を流すタクシーの運転手のエピソードで繋げた オムニバス、あの最初のニューヨーク編は俺も 笑った。車の運転出来ないタクシーの運ちゃん の話』 梅田『何か東欧から移民してきたばかりで取り 敢えずタクシードライバーになったけど、ほと んど運転素人で土地勘もないから、ずっと路肩 に駐車してんだよね』
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