1、相合い傘

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加藤さんにからかわれているとは解ったが、彼の中の俺のイメージって、もしかすると幼稚園か小学生くらいなのだろうか。 「………」 「ごめんごめん」 思わず無言になると、又しても笑われる。感情が顔に出やすいと言われて三十数年。どうやら、俺はその辺りは全く成長していないらしい。 加藤さんはクスクスと笑いながら、俺の右肩に自らの左手を置いた。
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