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そして冒頭に戻る。 「さてと、これからどーすればいいんだ?」 学校の前まで来たはいいものの、門が開かないから入れない。 「越える、か?」 普段はパソコンにかじりついている俺だが、運動神経はいい方だ。 やろうと思えば超えられる。 それに、待つのは嫌いなんだよ。 「ほっ……と」 ちょうど門の前にあった木によじ登り、そこから高い壁の上に飛び乗る。 辺りを見渡して壁から地面に飛び降り、着地。 地味とかゆーなよ。 生憎、五メールはある門を何も使わずに飛び越えるなんて人間離れした芸当、俺には無理。 それに、あんまり派手にすると目立つしね。 「じゃ、行くとするか」 目指すは学校管理もロクに出来ない馬鹿社員、もとい理事長の辰巳がいる理事長室。
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