壊れた日

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日直の仕事がようやく終わろうとしていた。 帰れると喜ぶ気持ちと裏腹に 頭ではさっき言われた言葉が離れていなかった。 ――なんであんなことを私に言うの。 私には関係ないのに。 卑屈になる気持ちと疑問が胸の中に広がる。 さっさと帰ろう。バカなことしないうちに。 そう思って手際よく 窓の戸締まりをしていると急に眩しさで目が眩んだ。
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