壊れた日

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さっきまで期待で胸を暖めていたくせに今は反対のことを祈ってる。 『私じゃありませんように』 校庭からボールを打つ音が小さく聞こえる。 「あのさ……」 長い沈黙のあと、夏樹が声を出した。 「お前、自分が転校してきたときのこと覚えてる?」
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