壊れた日

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『好き』 言霊と言うのは本当にあると思う。 たった一言だったのに ゾクリとするほど心に響く。 その瞬間だけ由紀乃の言葉とか笑顔とか 夏樹と由紀乃は付き合ってるってこと全部忘れて 衝動に突き動かされるように 『私も、好き』 そう言おうとした。 だけど 私たちのいる扉とは違うもう片方の扉から 重くて鈍い、何かが落下する音が耳に入ってきた。
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