前途多難なスクールライフ

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「もう駄目…」 「そんなにひどかったのか?」 「うん……。あんな問題なんで出るのかな……」 現在僕は理奈の愚痴を聞いている(まあ、ほとんど聞き流してるわけだが)。 その愚痴の内容はさっき終わった新入生テストのことだ。 入学式の翌日である今日は新入生テストがあった。 理奈は勉強をしておらず見事にやられたようだ。 そして今、理奈はそのテストの愚痴が一段落終わったらしく今度は机に突っ伏して物凄く暗いオーラを放っていた。 そこに沙耶がやってきた。 「ケイ君、テストどうだった?」 「んー、まぁまぁかな。沙耶は?」 「私もまぁまぁかな。理奈は……」 「今は聞かない方が……いいかな」 「……うん、わかった」 今の理奈のオーラはホントすごい。 クラスの全員が感じ取れるぐらいに。 ついでに言えば何人かその暗いオーラが感染しているクラスメイトがいるけど他のクラスメイトたちはあえて気にしないようにしているようだ(ていうか気にし始めたらおそらく暗いオーラが感染する)。 僕も気にしないように沙耶と話していることにした。
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