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「で、どうしてここにいるんだ?」
あの後、僕と理奈は席に座って話すことにした。
理奈は隣の席の椅子に座っているが、そこが理奈の席の椅子というわけではないのでそこの席の人が来たら理奈にどいてもらおう。
それと、さっき理奈に抱きつかれたのは、クラスに来てる人が少なかったのと、来てる人たちはほとんど話してたから藤原以外に気づかれることはなかった。
藤原? とりあえず殴って気絶させといたから大丈夫だ。
上手くいけば痛みで忘れている。
「え? 今日からここの生徒で1年3組だからだよ?」
僕の質問に理奈は答えた。
「いや、そうじゃなくって。なんでこの学校に入学したんだ?」
「家から近いからだよ♪」
僕と藤原、先輩と同じ理由か……
理奈は幼稚園、小学校がいっしょだったが中学校は違った。
まさか高校が同じとは思っていなかったけど。
「えと……あの……」
気がつくと理奈が座っている席の椅子の近くで戸惑っている子がいた。
おそらく今理奈が座っている席の人なのだろう。
「ほら、理奈。人が来たからどきなさい」
「えー。ケイの隣がいいー!!」
……子どもかよ
さすがに他の人にまで迷惑をかけるわけにはいかない。
「駄目だ。その子だって困ってるだ……ろ……」
僕はその子の顔を見て驚いた。
「あ、あれ? ケイ君…?」
そこにはさっきどのクラスか探そうとしだあいづがいた。
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