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「うん、いいよ！」
「「え？」」
即答すぎで、二人の声が重なった。
娘？
結婚？
いいよ！？
驚きすぎて、声が出ない。
裕一も開いた口が塞がらない様子。
「やー本気なら大賛成だよー。くっつける予定だったし。」
社長さんは悪戯っ子のように笑った。
「もー…かしこまるのはいいことだけどさー他の人が居ない時はけんさんって呼んでくれないとへこむんだけど！」
さっきまでの威厳が一気に吹き飛んで、ただをこねている子どものようだ。
「それとさー、あーちゃん、いい加減気づいてくれない？寂しくて、交際反対しちゃうぞー。」
そう言って、社長さんは後ろに固めてあった髪を崩して、眼鏡をとった。
！？
ようやく理解ができた。
私の目の前にいるのは
けんちゃんだった。
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