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「くっつける予定だったとか!けんさん、葵には手を出すなってずーーっと言ってたじゃないですか!!」
「まぁまぁ、いいじゃん?若いんだし?多少の障害があった方が燃えるじゃん。」
「このーくそオヤジー!!!」
「え?裕くんのお父さんになった覚えはありませーん。で、結婚式いつにするー?もちろん今夜は二人で家に泊まってくよねー?」
にこにこのけんちゃんと怒りを露わにしている裕一のやり取りを、私はただ眺めるしかなかった。
裕くんって言ったよね?
その前に、この二人に面識があることのほうが疑問か。
「ねえ!私にもちゃんと事情説明してよ…。」
堪らず、私は二人に問いかけた。
あっ、という顔を二人同時にする。
明らかに私のことを忘れてたみたいだ。
「あーちゃんごめん!きちんと事情を話させていただきます!!」
裕一も少し苦笑いをして、私を見て頷いた。
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