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「葵、好きだ。」
裕一さんは、私を優しく抱きしめ、耳もとで囁いた。
「私も好きです…」
「プルルルル…」
突然のコール音に驚いた。
部屋の電話が鳴っていた。
裕一さんは私の元から離れ、電話に出た。
「もしもし…ああ。敬がか…。ああ、運んでくれ。ありがとう。」
裕一さんは電話を切ると、振り返り、微笑んだ。
「ディナーにしよう!」
そう言うと私の頬に優しくキスをしてくれた。
幸せすぎる。
辛い日々が嘘みたいに心が満たされていく。
「もう絶対に離れませんから!」
私がそう言うと、裕一さんは、嬉しそうに微笑んだ。
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