Lesson#0 申し込み

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浅井が、スイマセン。と、手を離すのを待ってから 「つか、なんであたしの名前知ってるの?」 「うちの学校で上村先輩知らない人はいないですよ。学祭のミスコン2年連続優勝。男子のあこがれの的です」 はァ・・・。それを言われてうれしくないわけではないが・・・。 「恋愛百戦錬磨ってなに?」 浅井は悪びれる様子もなく、答える。 「伝説です。修学旅行の3日間で8人に告白されて彼氏がいるからって全員断ったとか、彼氏がいない時期がないとか」 「なんでそんなの知ってんのよ」 莉子はまっすぐ向けられる浅井の視線から逃れるように俯いた。
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