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「詩織さんてさ、美人なのにすごいよね・・・」
横に旦那がいるので、さすがに口が悪いとは言えない。莉子は修平にちらりと視線を送った。
「すごいでしょ。うちの奥さん。すごいかわいいでしょ」
「・・・」
「思ったことをちゃんと言葉にする素直なとこ萌える」
「それで成り立ってるんだね、2人は・・・」
(理解できない男って。これが世に言う恋は盲目ってやつ?)
視線を元に戻すと、浅井はまだ鏡とにらめっこしている。莉子は静かに歩いて浅井の背後に立った。
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