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眉間にしわを寄せて、莉子は浅井の横顔を睨む。
「あんた、変なこと言って無いでしょうね?」
「な、な、何も言ってないですよッ!」
「そうだよ。ちょっと伝説があるとか話しただけだよね?」
修平の挟んだ言葉が終わる前に、固まってる浅井の後頭部ともう一発はたいて、左耳を引っ張る。
「あんた、よけーなこと言ってんじゃないわよ。これ以上変なこと言ったら殺るよ」
浅井の顔から赤みが引いている。
「ス、スイマセン・・・デシタ」
莉子は耳を離すと、フンっと顔を背けた。
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