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休み時間を知らせるチャイムが鳴ると、教室が一気にざわつく。
生徒は個々にグループを作り、昼食をとり始める。
浅井祐は鞄を手に取ると教室を出た。
1階の体育館前の渡り廊下の一角に、申し訳なさ程度の購買がある。そこでパンとジュースを買い、そのまま『いつもの』中庭へと足を向ける。
1学年先輩の上村莉子に連れられて、髪を切って3日が経った。
(思いのほか好評だった・・・のか?)
髪を切った翌日、席に着くなりクラスメートに囲まれた。主に男子だったが。
『お前、おんな出来たんじゃないだろうな』
『イメチェンにしたらやりすぎだ。元に戻せ』
だの、褒め言葉なのか批判なのか・・・。
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