Lesson#2 会話

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中庭は花壇と芝生の中央にある1本のイチョウの木しかなく、昼休みでも人通りは少ない。 祐は特等席のイチョウの根元に腰をかけると、焼きそばパンの封を開けてぱくついた。 目の前には美術室。まだこの時間には人がいない。あと10分ほどしたら美術部員が集まりだす。 『あの子』は決まって窓側でキャンバスに向かう。 あの子とは、クラスメートの中村優希(ナカムラユキ)だ。
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