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そこでどことなく誰かからの視線を感じた穂乃香。
辺りをキョロキョロ見回した。
すると可愛い系の男の子がこっちを見ていることに気が付いた。
その子は恥ずかしそうに穂乃香のことを手招きしている。
断る理由もなく、呼ばれるがままに男の子の方へよっていった。
「あの、私になにか用ですか?」
穂乃香は優しい口調で彼に問いかけた。
「…す」
「え?」
「僕、穂乃香さんのことがスキです。」
えっ?えっ?
スキ?アタシノコトガ?
「わ、わ私のことがですか?」
「はい…。だから付き合ってください!!」
「ちょ、タンマ...」
どうしよう…(>_<)
プルルルル プルルルル
「電話だ、ちょい待って」
ピッ。
「もしもし?」
「もー!穂乃ちゃんどこいってんの?」
「あ、玲。」
「早く戻ってきてよ!!」
「ごめんごめん…今行くから。」
「えっと、とりあえず考えさせて…」
「あ、はい…」
「名前だけ教えてくれる?」
「…斎藤彼方です。」
「彼方君か…。ありがとう。じゃあね。」
これが彼方との出会いだった。
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