キミ ト イツモ

2/10
2人が本棚に入れています
本棚に追加
/12ページ
白く柔らかい陽射しの中 僕はまだ夢のなかにいた 夢のなかで僕は、綺麗なお姫様と一緒にいた 僕はお姫様のことを愛していた ある日突然、国中の人々がお姫様に弓矢を向けるようになった 理由はわからない でもみんな、お姫様のことが嫌いだった お姫様は泣いていた 毎日毎日泣いていた 僕はお姫様に声をかけ続けた 「大丈夫、僕がそばにいるよ」 「だからもう泣かないで」 「みんなが君のことを嫌いになっても、僕は君の味方でいる。君のことを必ず守ってあげる。」 僕は繰り返し繰り返し お姫様にそう言っていた―――
/12ページ

最初のコメントを投稿しよう!