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白く柔らかい陽射しの中
僕はまだ夢のなかにいた
夢のなかで僕は、綺麗なお姫様と一緒にいた
僕はお姫様のことを愛していた
ある日突然、国中の人々がお姫様に弓矢を向けるようになった
理由はわからない
でもみんな、お姫様のことが嫌いだった
お姫様は泣いていた
毎日毎日泣いていた
僕はお姫様に声をかけ続けた
「大丈夫、僕がそばにいるよ」
「だからもう泣かないで」
「みんなが君のことを嫌いになっても、僕は君の味方でいる。君のことを必ず守ってあげる。」
僕は繰り返し繰り返し
お姫様にそう言っていた―――
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