俺は【みぃ】様

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おまけ 「お前らさわんじゃ…ひぅっ!?…この、バ…っぁ…」 俺は自業自得ともいわれる己の行いのせいで風紀委員に総長。そしてストーカー野郎に襲われていた。 もちろんアレだ、逃げ出すことは不可能。 拘束されてるし、なによりこんな乱れた格好で逃げ出せるはずがない。 くそうっ… おもわず顔をしかめるとカシャカシャと音が聞こえた。 「撮ってんじゃねぇぞストーカー野郎…ふぐっ」 いつもどおりに悪態をはくと総長様のでっかい手で口をふさがれた。 「まぁまぁ、楽しめって」 にやにやしてんじゃねぇよ、厨二総長が。 声が出ないので心の中で悪態を吐く。 するとこんどは風紀委員長がむっと唸り俺を襲ってるバカどもに言った。 「んで…此処まできて問題が出た」 「なんだくそ風紀」 「だれが【みぃ】を最初にヤる?」 ちょい、まてお前。 アンタわすれてたけど風紀委員だろ!? しかも委員長!! だけどこれは見方をかえれば強姦でもあり同意したうえでの行為でもある。 喧嘩をはじめたバカたちをみて俺の処女もここまでなのか。 と思っていると… ガチャッ 「うーんっ!いい天気だなぁ」 屋上の扉が開いて入ってきたのはなんと… 「美琴ぉおおおおおお!助けてぇええええ!!!」 「うぎゃぁあああ!!?隼人お前なんつー格好を!?」 俺の大事な普通友だち美琴だった。 最悪、総長様の手は言いあいから殴り合いに発展したバカたちの喧嘩のおかげで口からおさらばしていので叫ぶことができたのだ。 バカたちはこちらに気付いてないらしく俺は美琴に手足をしばっているロープをほどいてもらった。 よし… 「美琴。ありがとう」 「え、あ。おう!」 爽やかに笑ってくれる美琴。俺はお前が大好きだ。 おもわず美琴に心の中で愛をささやいてから俺は… 「逃げろぉおおおおお!!!」 全速力で自分の寮へと逃げました。 end
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