美琴の受難

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「うっわー…あっつい」 担任に頼まれたプリントをしまおうと入った教室。 すると聞き覚えのある声が響いていた。 「ちょっ!さわってんじゃ…ひっ…ばか!死ねっつ」 「いいじゃねぇか…これくらい」 「よくねっ…ぁうっ」 うん。あれだな、あれだよあれ。 お友達の隼人とあれは不良の総長様だね。 どうしよう、いかがわしい声だけが聞こえる。 俺はどうしればいい!!? 本当は全力でつっこみたい。 けれどもそれをしたら隼人がかわいそうだ。 でも友だちのいやふんな場面にあってしまう俺もかわいそうだ。 とりあえずここは 1 咳払いをする 2 すぐににげる 3 まぜてもらう 4 風紀に連絡 っておい!なんだよ3番!俺は隼人にやましい気持なんかだいてねぇし! もういいよ! 勝手にしてよ! 俺は帰るぅうううう!! こうして俺は心とはうらはらに、ひっそりとばれないように教室を後にしたのだった。 end
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